2013年03月27日

ご当地の踏み絵・山口版を見たんだ

Web永浜商店 というサイトの中にご当地の踏み絵というコーナーがありまして。

ここでは、各都道府県民にとって『あるあるー!』といえるような事柄や、
ちょっとまて、おい、こら、きいてんのかと思わず言ってしまう事柄まで取りそろえられていて、
とっても面白かったのです。

その中で、下関生まれ下関育ちの僕はご当地チェック『山口人』に注目!
今回は、この記事を見て琴線に触れた部分にツッコミを入れていこうと思います!





●たしかに「おいでませ山口へ」は、歴史に残る名コピーだと思う。
確かに。シンプルでいいですよね。

●しかしながら、完全に死語と化している「おいでませ」をあちこちの観光地の看板に表記してあるのは恥ずかしい。
……。(無言で同意。)

●松下村塾を開いた吉田松陰を尊敬している。
ダウト!ツイッターにも書きましたけど、
松下村塾を"開いた"のは吉田松陰の叔父である玉木文之進ですから!ここテストに出るよ!
まぁ、それはそれとして、
幕末期に維新志士を数多く輩出した松下村塾の主宰者として吉田松陰は尊敬していますよ。ええ。

●攘夷を決行しなければ、四か国艦隊下関砲撃事件はなかったかもしれない。
そりゃそうでしょ。だってあれ、こちらが砲撃したことに対する報復ですし。
先制攻撃をしたのはこっちですからね。

●小郡駅が駅名「新山口」に変更したのは「のぞみ」を停車させたいが為だと疑っている。
いや『山口市に行くにはここで新幹線を降りて乗換えだよ!』というのを
わかりやすくするためじゃないですかね?
別に駅名を新山口に変えたからといって、新幹線が多く停まるとは思えないので…。

●海響館に行くと食欲がわく。
ま、まぁ、確かにあそこはふぐばっかりの水族館ですけど…。
水族館に行って食欲がわくタイプの人間ではないのでそんなことはないですねー。
ペンギンかわいいよ、ペンギン。

●いまだに会津が憎い。
すいません、先祖代々の山口県人ではないですし、全く…。
それと、さすがに戊辰戦争の恨みを未だに引きずるのもどうかと思いますし、ねぇ。
むしろ、福島には旅行で行ってみたいぐらいです。

●語尾に「〜っちゃ」をつけまくり、「ラムちゃんみたい」と言われたことがある。
いえ全く。普段方言をあまり使わない人間なもので。
ただ、逆に、小さい頃は『ラムちゃんって山口県民?』とは思ってました。
(実際は全然別の地域の言葉なんですけどね、ラムちゃん。)

●全国最小の県庁所在地という事実は少ししょぼいと思う。
……。
あきらめましょう(笑顔で)!
それが嫌なら下関に県庁機能を移転すればいいと思うけど、
県の端っこが県庁所在地とか都合が悪いし!明らかに県東部・県北部の人に不便だし!
だから県庁所在地がしょぼくても仕方ないよね!

●「やまぐち」の「や」にアクセントをおくと山口市、「ま」におくと山口県のことをいう。
これこそまさに『山口人の踏絵』!
アクセントを「ま」に置くと山口県、という表記には若干の疑問がありますが、
前者は間違いないです。よく使います。
(後者はアクセントを「ま」においた場合というよりも
 普通に「やまぐち」と言った場合だと思います。)

これが理解できるかどうかは『山口県民』としてわりと重要ですね。
『下関は"やまぐち"にあるけど"やまぐち"にはない』という文章が
アクセント次第で成立してしまうという事実!
福岡でいうところの『とっとーと?』『とっとーと!』みたいなものです。
日本語って難しい。

●明治維新は、長州藩の活躍がなければ為しえなったと自負している。
どうでしょう?まぁ、少なくとも今の形にはなってなかったかなとは思います。
ただ、それは薩長土肥のどこが欠けても今の形にはなってないだろうなとも思います。

●下関は、なんでもかんでもふぐをトレードマークにするのはいいが、公衆電話の上にまでふぐが乗っているのは、少し恥ずかしく思う。
●さらに下水道の蓋までふぐを使うのはどうかと思う。

確かに公衆電話の上にふぐが乗ってましたねー。
最近は公衆電話自体が街中から消えているので、あまり見かけませんが。
下水道のふたは…。
fugu_futa.jpg
(写真はクリックで拡大)

こんな感じ。僕はこのフォルム好きなんですけどね。

●「防府天満宮」は日本三大天満宮 のひとつだが、クイズの問題にされるくらいほかの2つと知名度の差があるのが悔しい。
実はそれどころじゃなく、
場合によっては日本三大天神から防府天満宮が外されることもある件について。
【参考:日本三大天神 - Wikipedia

というか、そもそも僕自身が合格祈願に行くなら太宰府天満宮まで出向く人間なので、
防府天満宮には…ごめん、あまり思い入れないや。

●ファーストリテイリング(ユニクロ)の本社があることが自慢
むしろ山口に有名な会社がユニクロぐらいしか存在しな…ゴニョゴニョ。

●山本譲二兄さんが度々凱旋する。
しますね。何度か見に行ったこともあります。

●買い物はシーモールだ。
seamall.jpg

…他にどこがあるというのです!?
下関駅周辺での買い物はほとんどあそこしかないでしょ!?
まぁ、でも、くまざわ書店もできましたし、
マツキヨ、ユニクロ、ダイソー、スタバ、ロッテリアなどもありますし、
ここ数年で大分便利になりましたよね。
今日から駅構内にケンタッキーも復活、モスバーガーもオープン!
これで十分、他の地域と渡り合える気がしますね!
(けど、まだ足りないので小倉に出向くことは多々あります。仕方ないね。)

●下関は北九州の植民地、岩国は広島の植民地と言われてムカつきながらも納得している。
岩国に関してはあまり知らないのですけど、前者についてはわりとガチ。
だって、ちょっとレアなもの買いにいくだけでも小倉行かなきゃダメじゃないですか!
通販で送料払うぐらいなら往復540円払って小倉行った方がマシな場合も多いし!仕方ないよね。

●「ふく」のことを「ふぐ」と呼ばれると、躍起になって訂正してしまう自分がいる。
●でも、他県の人が思うほど、ふくは食べない。

別に『ふぐ』と言ったからって訂正なんてしないですよ。
そもそも、僕も『ふぐ』って言いますし。(方言あまり話さないので…。)


ちなみに、『ふく』が何かわからない方の為に説明をしますと、
下関では『ふぐ』のことを『ふく』と呼ぶ、という約束事(方言?)があるのです。
『ふぐ』が『不遇』を連想するため避けられ、
『ふく』が『福』を連想するから好んで用いられる、と言われますが確かな理由はわかりません。

まぁ、それはそれとして。

下関在住だからってふぐは食べないですねー。
そこら中で売ってると言っても、決して安くないですから。
正直、別に食べたくもな…
そもそも山口県は『ふぐの漁獲量が日本一』というわけでもなく、
また『ふぐの消費量が日本一』というわけでもありません。
(都道府県別の消費量日本一は大阪。
 漁獲量は年度によって日本一の県が変わるようですが、少なくとも山口ではないです。)

では、なぜ下関がふぐの街として知られているかというと…。
下関は『全国で水揚げされたふぐが集まる集積場』であるからなのです。
かなりの量のふぐが、一旦、下関に集められています。
主にふぐの競りのためだったり、全国へ出荷されるふぐの解体や加工を行うためです。
つまり、下関はふぐの問屋街みたいなものなんですね。
ですので、ふぐの街ではありますが、ふぐの消費量は決して多くはありません。

【参考:フグ - Wikipedia
   下関とふく - Wikipedia

●ふくを食べるなら下関の唐戸市場だ。
"食べるなら"というより"買うなら"、でしょうね。観光客御用達。
切り身とかを安く買いたいならあそこだと思います。
先ほども書きましたが、食べるなら他の地域(大阪とか)の方が有名ですよ?

●背中の痒いところに手がたわない。
そこに孫の手おいちょるから、使ったらなおしといてー。
(そこに孫の手置いてるから、使ったら片づけておいてね。)

…あ、『たわない』は『(手などが)届かない』という意味です。『たう』で『届く』。
この方言に関しては前に記事にしてるので、詳しくは↓をご覧ください。
実践山口弁講座その1『たう』


●熱血テレビのサイコロコーナーはよく考えたなぁと思う。
サイコロ一つであれだけ盛り上がるのは、
『ごきげんよう』と『サイコロの旅』と、このコーナーぐらいのものですよね!
また、熱血テレビは不動の地位を築いていた井上雪彦さんが急逝されたあとでも
番組が上手く存続できたことも素晴らしいなと思っています。
井上雪彦さんはきっとあの世でもサイコロを毎日投げていらっしゃることでしょう…!


●♪サカナ、サカナ、サカナ、サカナを食べよう〜の「おさかな天国」が歌える。
歌えますね。子供の頃からスーパーの鮮魚コーナーで聴いてました。
全国的にも有名になりましたが、
それは『探偵ナイトスクープ』で特集されて以来広まったような記憶があります。
(『探偵ナイトスクープ』で取り上げられたとき、
 全国的にはあまり知られてないことに大きなショックを受けた覚えもあります。)

●瓦そばが好きだ。
『瓦そば』 Google 画像検索
好き―!
お店で食べるのがやっぱり美味しいですけど、
お店だと結構高いんですよね…。1人前1000円ぐらいするんで…。
なので、よく麺を買って自作してます。
麺をカリカリに焼くのがポイントです。
ホットプレートを使うとより美味しくできるよ!
("瓦そば"じゃなくて"ホットプレートそば"になるが気にしない。)


●海峡ゆめタワーをひそかに「ちんこタワー」と親しみを込めて呼んでいる。
yume_tower1.jpg

yume_tower3.jpg

………。
それは思ってても言ってはいけない……!

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2013年03月25日

ありがとうロンドンバス

下関を走る2階建ての赤い車体。
いつか乗ってみたいな、と思いながらも、
特に乗る用事もなかったので乗らなかった、あの赤い車体。

bus0.jpg
ロンドンバス “ルートマスター”
【リンクは公式サイトです】
(写真はクリックで拡大)



そんなロンドンバスが老朽化のため、
3月24日で運行を終了いたしました。


今日は、先週に運行を終了するという話を聞いた僕が、
3月20日の水曜日に最初で最後のロンドンバス乗車をしたときのお話を、
写した写真と共にお送りしたいと思います。


bus1.jpg



3月20日午後3時10分。下関駅前バス乗り場。
この日の最終便が発車する10分前に僕は到着しました。


料金は前払いだったので、唐戸(※)までの運賃210円を支払い乗車。
乗り込むと、他のお客さんはみんな2階席に上がってる様子だったため、
ここで『あまのじゃく気質』発動。
誰も乗り込んでいない1階席に飛び込みます。

※唐戸…
 下関が誇る魚市場である『唐戸市場』、
 各種フグを集めた水族館『海響館』などがある場所です。
 個人的に地元の人よりも観光客が行く場所、といった印象。


bus2.jpg


1階の内装はこんな感じ。
老朽化で運行を止めるとは思えないぐらいこざっぱりとしていて綺麗です。
もう少し走れるんじゃないかな…無理なのかな。


色々写真を撮りたかったので、前の方に着席しました。
後ろの様子も気になったのでパチリ。

bus5.jpg


また正面はこんな感じ。

bus9.jpg


バスの停留所について説明が書かれてます。
停留所は5か所だけ。大きい停留所にしか止まらないのです。
イベントバスであり急行バスでもある、という感じですね。

bus10.jpg


停留所の説明の下には『HEAT』と書かれたツマミが。
ここで暖房が調節できる…ということでしょうか?
珍しいですよね。面白いです。

また、バスの正面で気になったのがこれ!

bus7.jpg


…どこが気になったかわかりますか?
では、拡大!

bus7_2.jpg


『No Smoking Maximum penalty £1000』
(禁煙 罰金最大1000ポンド)


…罰金、ポンドで請求されるのかよ!!


この、細かいところに使われたイギリステイスト。
大好きです。



そして、うんてんせーき!

bus3.jpg


bus4.jpg


1階の、しかも前の方に乗らないと写せないですからね、運転席!
3枚ほど写真に収めましたよ。


bus6.jpg


このボタンが多い感じがたまりませんね!
きっと一つはバスが変形するボタンだ!(そんなわけない)


…運転席の写真を撮ってしばらくしたところで、
どうやら2階席が埋まったらしく、1階にもお客さんが乗り込み始めました。
ここからはさすがに写真を撮れないなー、と思い、後はのんびり出発を待つことに。


そして、出発。

で、そのあとの風景写真は…。
気になる方もいるかもしれませんが…特に撮らず!


…いや、だってね?
1階に乗ってるわけですから、風景は普通のバスと変わらないのですよ?
だったら風景なんて写さないじゃない!
地元民なんだから!珍しくもない風景なんだから!


というわけで、風景は観ず、ロンドンバスの乗り心地を楽しんでいました。

乗り心地は、ホントに、とても良かったです。
揺れも少なかったですし…。普通のバスより揺れなかった気がするぐらい。

それに、間の停留所に停まらないのもいいですね。
加減速が少ないのでゆったりとした気分が味わえます。
ロンドンバスが終わるにしても、その代わりに急行バス運行してくれないかな、と思いました。
急行システム…いいよね!



そして、バスは8分ほど走って、あっという間に唐戸バス停到着。
運賃は前払いしてるので、そそくさとバスを降ります。
(20分ぐらい乗ってたけど、
 バスが止まってる時間の方がバスが動いてた時間より長かったな…)
とか思いながら。


こうして、最初で最後のロンドンバス乗車は
あっという間に終わりました。


…寂しいけど、まぁ、仕方ないよね。


……。
…………。

…名残惜しかったので、去り際に1枚だけパチリ。



bus8.jpg


ありがとうロンドンバス!

…それじゃあね。
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2013年03月23日

『トランプを引いて元素名を言う謎の遊び』についての考察《結論》


前々回、前回と、
『トランプを引いて元素名を言う謎の遊び』についての記事を書いています。
このゲームのルールを確認する場合は前々回を。
議論の流れが気になる方は前回も合わせてご覧ください。

前々回:『トランプを引いて元素名を言う謎の遊び』についての考察《序文》
前回:『トランプを引いて元素名を言う謎の遊び』についての考察《本論》




謎の遊びについての記事。ラストです。
(今までが長かったので、今回はさらっと流します…!)

前回までで、
『103個の元素を対象にしてるけど、103番目の元素は出ない。
 しかし、残りの102個の元素は間違いなく出現し得る』

という事実がわかりました。

では、各元素の出現確率はどうなっているのでしょう?
今回はそこに注目してみようと思います。

確率を出す目的は
『"もし、このゲームを巻き込まれた際に、
 どの元素名を言えば当たりやすいか"を探る』こと!

出やすい元素を事前に知っていれば、
いつ、このゲームに巻き込まれても、
化学と計算が得意なプレイヤーと渡り合えますからね!
(ニッコリ)
(そんな事態の発生率自体が低すぎる気もするけど!)


それを知るために重要な、このゲームにおける各元素の出現確率は…こちら↓!

出現確率
このゲームにおける各元素の出現確率
(縦軸が確率(%)。横軸が原子番号。)
【クリックで原寸大表示】


グラフを見ると、確かに元素によって出現率がまちまちではあるのですが…。
一番確率が高い『塩素』でようやく2.03%という結果になりました。

対象の元素は102個あるため、
均等に元素が出現すると仮定すれば各元素の出現確率は1%弱となりますから、
その2倍以上の確率である『塩素』は確かに高い確率ではあるのですが…。
『塩素』と言えばゲームに勝てる、とは言い難いですね。ちょっと残念です。

しかし、このことは一つの事実を示していまして。

『適当に考えたと思われる(失礼)このゲームのゲーム性が意外と高い』
ということができます。

どういうことかというと、
各元素において確率の大小はあるとはいえ、高くても2%程度なので、
勘で回答するわけにはいかない、ということです。
事前に確率が高い元素を推測する、という方法がほぼ無意味であり、
結局、計算して原子番号を求め、対応する元素を言うしかない…。わけですね。

なので、このゲーム。
事前予測によるズルはなし!なのです!





…以上、3回にわたってお送りした、この謎のゲーム特集。

結論としては、このゲーム、
『敷居の高さもさることながら、
 事前推測を許さない、深さを持ったゲームである』

ということができるでしょう。


また、これを考えた人たちがどういう人たちなのか…?
それは想像することしかできませんが、
かなり恐ろしいセンスと知識を持った方たちなのだと思います。

そんな人じゃないと、こんなゲーム考案しませんよ、ええ。


ホントに恐ろしい限りですね…っ!
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2013年03月13日

『トランプを引いて元素名を言う謎の遊び』についての考察《本論》

前回から、
『トランプを引いて元素名を言う謎の遊び』についての記事を書いています。
(前回見たけど、その遊びって何だっけ?)と思われた方、
前回をご覧になっていない方は前回の記事をご覧下さい。




今回はまず、前回の問題1-1.の解答・解説から始めますね。


問題1-1.ルール5.として『余りが0ならば103番元素の元素名を言う』というルールを書きましたが、
このルールは【このゲームにおいて適用されることはありません。】
その理由を考えてみてください。

【解答例】
 103が13より大きい素数だから

【解説】
 解答の書き方について、細かく説明しろだのなんだの指示をしていませんでしたので、
 解答としては上記のもので大丈夫です。
 
 さて、では解説をしていきましょう。

 この問題1-1.を少し言い換えると、
 『トランプを3枚引き、3枚のトランプに書かれてる3つの数の積を103で割った場合、
  余りが0になることはあり得ない。それを証明せよ。』
 というものになりますね。
 
 まず、『余りが0である』ということは、『割り切れることを意味する』ので、
 この問題は『3つの数の積が103の倍数になるかどうかを考える問題』とも言えます。
 
 ここでひとまず、103という数に注目します。
 103という数は素数です。
 素数とは"自然数のうち、1と自分自身以外の自然数で割り切れない数"。
 別の言い方をすると、"自分自身よりも小さい自然数の積では表せない数"となります。
 (例えば、6は2×3と表すことができます。これは6が素数ではない数(合成数)だからです。)
 そして、トランプに書かれてる数は13以下の自然数ですから、
 トランプに書かれてる数はもちろん、素数である103よりも小さい数になりますね。
 
 『103は素数である』、『素数は自分自身よりも小さな自然数の積では表せない』
 そして、『トランプに書かれてる数は103よりも少ない』。
 これら3つの事実を組み合わせると、
 トランプに書かれてる数をいくらかけても103にはならないことがわかります。
 また、103の倍数は『103に何か自然数をかけた数』のことですから、
 掛け算で103が作れないのであれば、103の倍数も作ることはできません。

 以上のことから、『3つの数の積を103で割っても余りが0になることはない』こととなり、
 これは即ち、
 今回のゲームで103番元素『ローレンシウム』が登場しない、ということを示しています。



さて。それでは問題1-2.に移りましょう。

ここは今回の話の核になりますので、
問題の解答とともに、今回のテーマの話をしていきますね。



1.このゲームをした場合、全ての元素は出現しうるのか



問題1-1.の解説に書いた通り、
"全て"という部分に関しては既に否定されているのですが。
それ以外の102個の元素についてはどうでしょうか?
出現しうるのでしょうか?

これに関しては、『解析的に解く(※)』ことができませんでした。
どうにかすれば解く方法があるかもしれませんが…。思いつかなかったのです。

(※)『解析的に解く』…数式の変形や理論で問題を解く方法。
            法則を見つける、などがこれにあたる。
            問題1-1.の解説でやったような解き方。


だが、諦めるのはまだ早い!
解析的に解けなけないのならば…!
数値的に解けばいいのですっ!

つまり、
『全部のパターンの掛け算を求めて、全部のパターンを103で割ればいい』。
しかし、そんなもの手計算でする気は起きない…!
さて、どうする…?

だったら、そんなものは計算機に丸投げしてしまえばいいのです。
ちょうどいいことにPCという名の高性能計算機が目の前にあるわけですし…!

というわけで、PCに計算を丸投げするための仕様書である、プログラムを書きました。

作ったプログラムには
『1×1×1から13×13×13までをそれぞれ103で割り余りを求める』機能と、
『その余りの出方を集計することで、余りの出現確率を求める』機能を持たせ、
このプログラムを起動すると、
簡単に『このゲームをした場合、103番元素を除いた102個の元素は出現しうるのか』
を求めることができるようにしたのです。

そして、このプログラムを使った結果…!


『このゲームにおいて、残りの102個の元素は全て出現する』という結論に達しました。
つまり、問題1-2.の答えにして今回の結論は、
『残り102個の元素は全てこのゲームで登場し得る』となります!


本日の更新は以上!
それではまた次回っ!





…え?

「そんな一言じゃ納得できない、ちゃんと102個が登場する証拠を見せろ」


そ、そうですよね。
納得いかないですよね。
では、数値的に解いた、という証拠として
『3数の積を103で割った余りが1から102になる13以下の3数の組み合わせ』を
プログラムに数行加えて出力、表にまとめてPDFに起こしてみました。
表を見て、どうぞ、ご確認下さいませ!

3数の積を103で割った余りが1から102になる13以下の3数の組み合わせの表(PDF)

では、また!
posted by Hybrid at 21:55| Comment(0) | 数学遊び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月11日

『トランプを引いて元素名を言う謎の遊び』についての考察《序文》

事の発端は、ツイッターでこのようなツイートを目にしたことです。

chem_game.jpg
(クリックで拡大表示します。)


この
『トランプを3枚出してその積を103で割った余りの値の元素をいかに早く言うか』
という遊び。

ツイートされた方の言葉にもありますように、非常にマニアック。
全く以て『一般的には受け入れがたい遊び』であることは間違いないですね。


だが、しかし、だからこそ!


今回はこの遊びを『考察』してみようと思うのです!



考察する内容は以下の通り。

0.このゲームのルールについて(考察の前提)《今回の内容》
1.このゲームをした場合、全ての元素は出現しうるのか《次回更新》
2.各元素の出現確率について《次々回更新》



0.このゲームのルールについて

ツイートの内容により大まかなルールは理解できるのですが、
細かいルールについての記載はありませんでした。
(ツイートした方は『ゲームを見ただけ』なので、
 細かいルールを知らなくて当然なのですが…。)

ですので、このゲームのプレイヤー達が行っていたであろう正確なルールを、
僕たちはこれ以上知ることができません。



ただ、彼らが実際に行っていたであろうルールを『予想』することはできます。
なので、今回はルールをこちら側で『予想』し、
考察についても、予想したルールに基づいて、行っていくもの
とします。


《(予想した)このゲームのルール》
1.ジョーカーを除いた52枚のトランプ(プレイングカード)を用意する。

2.適当に3枚めくり、その3枚を、数字の側を表にして場に出す。

3.場に出された3枚に書かれた数字の積を計算。その計算結果を103で割り、余りを出す。
(便宜上、トランプのA(エース)は1、Jは11、Qは12、Kは13として扱うものとする。)

4.3.の計算で得られた余りと同じ原子番号の元素名を言う。
【補足:つまり計算結果で余りが1となった場合は原子番号1の元素である『水素』と言えばよい。
    同様に余りが2なら『ヘリウム』と言えばよく、3なら『リチウム』となる。】

5.余りが0となった場合。原子番号0の元素は無いので、
便宜上『余りが0ならば103番元素を言う』こととする。
即ち、余りが0の場合は『ローレンシウム』と言えば正解とする。


以上が今回の考察で用いるルールです。
(実際に行われたゲームのルールと大差ないと思われますが、
 どうでしょう…?真実は闇の中ですが。)


ここで『なぜ103で割るのだろう?』という疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、
これは、一般的な周期表には103番元素『ローレンシウム』までが書かれているからと
予想されますね。
「周期表で元素名を覚えた!」という人たちがこのゲームを考案したと思われますので、
そう考えるのが妥当でしょう。

ちなみに2013年3月現在、正式な元素名は1番から112番までと114番・116番が決まってます。
113番・115番はまだ正式名称が決まっていません。(それぞれ、まだ正式に認定されていません。)
ですから、連続して正式な元素名が決まってるのは1番から112番までとなります。
なので、難易度を上げたい、という方は112で割って余りを求め、
112番までで遊ぶのも一興かと思います!
(僕はやりません!!)



…さて。
ルールを予想し、そのルールを説明するだけで文章が長くなりましたので、
本格的な考察は次回から始めますね。


ここまで読んでいただいた方!ありがとうございます!


ついで、ですが、興味を持っていただいた方を対象に、
次回の考察に関係した『問題』を出しますので
次回の更新(明後日の予定)まで考えてみてくださいね。


【問題】
1-1. ルール5.として『余りが0ならば103番元素の元素名を言う』というルールを書きましたが、
このルールは【このゲームにおいて適用されることはありません。】
その理由を考えてみてください。
1-2. 1-1.より『103番元素の元素名はこのゲームに登場しない』ことがわかりましたが、
【それ以外の102個ある元素名は"全て"このゲームで使われ得る】のでしょうか?
予想してみてください。


それでは、次回を楽しみに!
posted by Hybrid at 02:05| Comment(0) | 数学遊び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする